ぎらひだか男好だか知れやアしませんは私きやア

また先の出よふで是ばつかりは打捨て置やアしま

せんは彼奴を出すか私きが出るか二ツ一ツ方をつけな

くつちやア悔しうざんす鬼兵衛どんが言事を聞て呉

ねへと内所へ長座てやりますヨト

はらたゝしくいふ是すな

わちよね八といひあはして

このおゐらんの客人藤といふものとよね八といろをせしおもむきをこし

らへそれを此糸がやかましくいひ出してよね八をやす〱とくらがへさせ

かの中のがうなる丹次郎はもとこのいゑのあとをもとるべきものなりしを両親なく

なりてのち借金おほくしんしやうたちがたきところまたよふしにやりてまづか

とくもなきほどなればとてかり方をおうけ鬼兵へといへるが後見してはゞを

なし丹次郎はひかげの身となりこんきうのやうすをきゝ氣のどくにおもひ