アヽおれが欠ていかれる身だといゝがじれツてへト

頭きんを

手にもつて

うろ〱

してゐる

よね若旦那へ丹ヲイ米八かよね私きやア頭巾を

落して丹いまおゐらもそふ思つてまごついて居る所

だト

頭きんを

手にわたし

何所までいつたよねなんだか武家地のよふな

所まで徃たけれど何そして頭巾はなくツてもいゝけれ

ども丹いゝけれどもどふしたよねまた鳥渡皈りたく

なつたものを

丹次郎はうれしそふに

につこりわらひ

丹そんならいゝからはやく

皈んなヨよねこんどこそ実に皈るヨト

おもひきつて出て行うしろ

かげを見おくりてこゝろのうちに