氣が付て呉さしツたねト

あがつて來て

ふみをわたす

下されしといふをくれさツ

しやるくれさしツたのたぐひ

これみな里の

ことばくせなり

よねいつまで居ても限りはねへからもふ思ひ

きつて徃ませうト

あがり口へおりてはきものを

はく丹次郎はおくりいでゝ

丹アヽコウ米八

よねアイ丹なにかまだ用があるやうだツけイヤいゝ〱急で

行なヨよねアイそんならト

なごりおしげにいでゝゆくそのうしろ

かげを丹次郎は見おくりながらひとりごと

丹か

わいそふにあんなに苦労させるのも何の因果だらうト

なみだ

ほろり

アヽモウ〱ふさぐめへ〱ト

ふとんの上に

すはりしが

ホイこれはしたり頭

巾をわすれて行たアヽこまるだらふまだ遠くはいくめへ