ありませんかへそんなら私がわりいから堪忍してお

くんなさいナ丹どふでもいゝわなト

いはれてもとよりこれをみし男

はとかく氣がおかれあいそづかしも

されんかと

なみだぐみ

よねアレサほんとふに私がわりいからどふぞ堪忍

して機嫌を直してお呉なさいなト

おろ〱する丹次郎は

につこりとわらひ

丹そん

なら堪忍するが最おそくなるだろふからおれがことを

案じずに宅へかへつたら座敷を大事に勤めなヨト

やさ

しき

ことばにむねいつはいわづかなことがしみ〲と

かなしくなつたり嬉しきはほれたどうしの恋中也

よねモウ若旦那おまはん

がそんなにやさしく言て呉さつしやるとまた猶のこと