愛そうにト南鐐二ツはな紙へつゝんで出してそら泪涕打

かむも心の一物おはるはそこへ手をついてはるハイ有がたう

ございますしかしねへさんアノお方からいたゞいてはお気のどく

どうぞお腹のたゝぬやうにおつしやつておまへから吉おかへし

申てくれといふのかナニ〱それは戴きなヨ旦那が折角そう

おつしやるに全体この旦那は慈悲ぶかくておまへにやア限ら

ない難義なものには惜気もなく下さるお気めへなか〱

こんな情ぶかいお方といふはあるもんじやアないマア〱それは