てみすいしんとねりしてとりにつかはすいくはく
もなくてもてきぬこのいしきゝしよりは
みるはまされりこれをたゝにたてまつらは
すゝろなるへしとて人〱にうたよませたまふ
みきのむまのかみなりける人のをなむ[あ]おき
こけをきさみてまきゑのかたにこのうたを
つけてたてまつりける
[あ]かねともいはにそかふるいろみえぬ
こゝろをみせむよしのなけれは
となむよめりける
むかしうちのなかにみこうまれ給へりけり御
うふやに人〱うたよみけり御おほちかたなり
けるおきなのよめる
わかゝとにちひろあるかけをうへつれは
なつふゆたれかゝくれさるへき
これはさたか[す]のみこ時の人中将のことなむ
いひける
[あ]にの中納言ゆきひらのむすめのはら也